クラシック音楽を聴いてみよう

♫ 好きなジャンルを探してみましょう

今の時代、大変便利な世の中になりました。
スマホ一つあれば、
誰でも気軽に色んな音楽を楽しむ事が出来ます。
一言でクラシックと言っても色んなジャンル(種類)があります。

え!?そうなの?
と思われた方もいらっしゃると思います。

まずはどんな楽器や声の種類があるのか見てみましょう!

※楽器の種類はここに記載された以外にも沢山ありますがソロ(独奏)でよく演奏されている楽器や分かりやすい楽器を選びました。

  • 木管楽器……フルート、リコーダー、オカリナ、クラリネット、サクソフォーン、オーボエ、ファゴット、ハーモニカ、アコースティックなど
  • 金管楽器……トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバなど
  • 弦楽器……ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、ハープ、ギターなど
  • 鍵盤楽器・鍵盤打楽器……ピアノ、チェンバロ、オルガン、マリンバ、鉄琴、グロッケンシュピールなど
  • 声の種類……ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バリトン、カストラート、ボーイソプラノなど

演奏形態について見てみましょう!

管弦楽曲

木管楽器、金管楽器、弦楽器、打楽器からなるオーケストラによって演奏される楽曲です。

交響曲

管弦楽によって演奏される多楽章構成の大規模な楽曲。シンフォニー、シンフォニアとも呼ばれています。

協奏曲

一つまたは複数の独奏楽器と管弦楽によって演奏される多楽章からなる楽曲。コンチェルトとも呼ばれています。

室内楽

王侯貴族の館の部屋で演奏される世俗音楽を指す「ムジカ・ダ・カメラ」(部屋の音楽)という言葉が用いられ始められたのが始まりです。バロック音楽では、教会堂や劇場以外の、室内を会場とする音楽全般を意味し、独奏・声楽・管弦楽を含んでいました。
室内で演奏される少人数の演奏者による音楽が「室内楽 」です。

組曲

いくつかの楽曲を連続して演奏するように組み合わせて並べたものです。

序曲

オペラや劇不随音楽、古典組曲などの最初に演奏される音楽です。オペラ、劇不随音楽などの序曲と組曲など序曲では多少性格が違いますが、単なる前座の音楽というのではなく全体の開始に相応しい規模と内容を持つのが特徴です。

舞曲

踊りやリズムを取りやすくするための伴奏の音楽です。西洋音楽において、舞曲は単独の作品と作曲される場合と大規模な作曲の一部として使用される場合の2つのバターンがあります。なおバレエ音楽は一般的には舞曲に含めません。

歌曲

クラシック音楽における独唱声楽曲、また少人数の重唱声楽曲のことを言います。

  • ドイツ歌曲
    • リート(独唱)リーダー(複数形)と呼びます。
      ドイツ歌曲の特徴としてはオペラから切りだしたアリアや演奏会アリアではなく、独立した詩歌に音楽を付けてひとつの完結した音楽作品としてまとめたものです。
      この背景には、ロマン派文学の詩人ゲーテ、シラー、メーリケ、アイヒェンドルフらの活躍が多くの作曲家に刺激を与えて様々な表現を創作、発展させた影響です。
  • フランス歌曲
    • メロディ(芸術歌曲)シャンソン(通俗的・大衆的)と呼びます。
      ※エリック・サティの歌曲などはどちらにっも分類しうる中間層的なものが存在します。
      日本ではドイツ音楽=クラシック音楽と思われてるほど、クラシック音楽に馴染みがない方でもそれなりに知られてる曲や作曲家が沢山います。
      フランス音楽はドイツ音楽に比べると、まだまだ一般的ではないと思います。
      フランス歌曲の特徴として、心地よい柔らかさでちょっと気まぐれでいてそれでいて華やかな印象がありあす。
      エリック・サティ作曲
      ジュ トゥ ヴ(あなたが欲しい)はCMなどで一度は耳にしたことがあると思う曲ですが、正にフランス音楽の洗練された上品でおしゃれな印象を受ける曲だと思います。
  • イタリア歌曲
    • ロマンツァ(芸術歌曲)カンツォーネ(通俗歌曲)と呼びます。
      ※フランチェスコ・パオロ・トスティの歌曲などはどちらにっも分類しうる中間層的なものが存在します。
      日本でイタリア歌曲と呼ばれてることが多い作品のオリジナルのほとんどが17、18世紀のオペラや宗教曲のアリアです。
      日本ではカンツォーネの方が馴染みがあると思います。
      音楽の授業で習った方も多いと思います。
      帰れソレントへ、サンタルチアなどです。
      イタリア歌曲の特徴として古典から近代、そしてカンツォーネ
      どれをとってもオペラ発祥の地であるイタリア語は歌うための言語と言えます。
      詩を読むアクセントと歌うアクセントが同じです。
      詩はシンプルなものが多く言葉の流れに沿った美しいメロディが大切にされてます。
  • 日本歌曲
    • 文明開化以降、西洋音楽の技法で作曲された日本語による歌です。
      童謡・歌唱から声楽的に高い技術を要する曲、日本伝統音楽を取り入れた曲など様々な曲がありあす。
      この道、赤とんぼ、待ちぼうけ、夏の思い出、小さい秋みつけた、手をたたきましょう、花の街、鳩ぽっぽ、荒城の月、など
      一度は聴いたり歌ったりした事がある曲がいっぱいです。
      日本歌曲はクラシック音楽に馴染みがない方でも知らず知らずのうちに触れ合ってます。
      言葉が分かると言うのは他の歌曲にはない魅力だと思います。
      美しい日本語とメロディを聴いていると懐かしさと、知っているようで知らない日本語の奥深さに魅了されます。
      子供の頃、何気なく歌ってた曲も改めて味わって聴き直すと新たな発見があります。

オペラ(歌劇)

演劇と音楽によって構成される舞台芸術の事です。
舞台上で衣装を着けた出演者が演技を行い大半の部分を歌唱で進められます。
伴奏は多くの場合オーケストラによって演奏されます。

ルネサンス後期の16世紀末、フィレンツェで古代ギリシャの演劇を復興しようという動きが始まりました。ギリシャ悲劇を模範に、歌うような台詞を用いる劇が考えられました。
今日でも上演される最古のオペラは1607年にマントヴァで初演されたクラウディオ・モンテヴェルディ(1567年 – 1643年)作曲の『オルフェオ』です。この作品では先駆者の様式に従いながらも、調性や強弱の変化による緊張感を高め、より劇的な表現が見られます。
モンテヴェルディは後に
ヴェネツィアのサン・マルコ聖堂で楽長の地位を得て、同地に新設された専用のオペラ劇場のために優れた作品を生み出します。
この時期にはイタリア各地でオペラが上演されるようになり、18世紀にかけてナポリで隆盛を極めました。
様式は朗唱だけでなく歌謡的なアリアの比重が高まり、伴奏の規模も拡大して、より充実した音響効果がみられるようになります。
衣装や舞台装置も徐々に複雑できらびやかなものとなり、オペラ劇場は王侯貴族や富裕な市民の社交と娯楽の場としても発展しました。

日本で有名なオペラと言えば、
蝶々夫人、椿姫、アイーダ、夕鶴、などがあります。
オペラを観た事がない人でも
アイーダの凱旋行進曲はサッカーの応援歌として多くの人に歌われてます。
オペラのメロディは日常の生活で使われてる事がとても多いです。
cm・映画以外にもバラエティー番組の中で流れたりします。
オペラを聴いてあのCMの曲はこれか!!など発見するのも楽しみの一つです。

合唱・コーラス

合唱は、複数の人が複数の声部に分かれて各々の声部を複数で歌う声楽の演奏形態の事を言います。コーラスとも呼ばれてます。
パート数により、二部合唱、三部合唱、四部合唱等と呼びます。部分的にパート数が異なる場合も、多くの部分がそのパート数であるならばそのパート数で呼ばれます。
無伴奏の合唱をア・カペラ(厳密な意味は教会風)と呼びます。
日本の曲(民謡や童謡・唱歌)に対しては単に無伴奏と呼びます。
女声3部合唱(ソプラノ・メゾソプラノ・アルト)
男声4部合唱(第1テノール、第2テノール、バリトン、バス)
混声4部合唱(ソプラノ・アルト・テノール・バス)
の形態があります。

作曲家と作品について見てみましょう!

※クラシック音楽を初めて聴く方向けに有名な曲や聴きやすい曲を選びました。
※CMや映画などでよく使われる曲に★マークを付けました。
※ジャンル分けは大まかに分けてます。
例えば本来なら歌のジャンルでオペラ(独唱、重唱)/室内楽/合唱/歌曲など分けるところ< 歌 >にしています。
またオペラの序曲も歌は歌われてませんがオペラの一部なので一緒に入れました。

ドイツ

♪ J. S. バッハ (Johann Sebastian Bach/1685-1750)

< 管弦 >

  • G線上のアリア 管弦楽組曲第3番 ★
  • バディネリ 管弦楽組曲第2番
  • 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ ★
  • 無伴奏チェロ組曲 第1番 プレリュード ★

< 鍵盤楽器 >

  • アリオーソ  チェンバロ協奏曲 第5番 第2楽章 ★
  • ピアノ協奏曲第1番 ニ短調
  • フーガト短調 BWV578 ★
  • トッカータとフーガ ニ短調 ★
  • ゴルトベルク変奏曲 ★

< 歌 >

  • 主よ人の望みの喜びよ ★
  • グノーのアヴェマリア Ave Maria ★
    • ※『アヴェマリア(グノー/バッハ)』は、J.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集』第1巻の第1曲「前奏曲」を伴奏に、フランスの作曲家.グノーが主旋律を付けて1859年に発表した讃美歌。

♪ヘンデル(George Frideric Handel/1685-1759)

< 管弦 >

  • 水上の音楽

< 交響曲(シンフォニア)>

  • オラトリオ「ソロモン」より シバの女王の到着(入城)

< 歌 >

  • オペラ「リナルド 」第2幕より 私を泣かせてください ★
  • オペラ『セルセ』第1幕より オンブラ・マイ・フ(ラルゴ)★
  • オラトリオ「メサイア」第2部より ハレルヤ・コーラス ★

♪ ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven/1770–1827)

< 交響曲(シンフォニア)>

  • 交響曲第5番 「運命」★
  • 交響曲第6番「田園」★
  • 交響曲第9番 合唱付き 「第九」★

< 鍵盤楽器 >

  • ピアノソナタ第8番  「悲愴」★
  • ピアノソナタ第14番 「月光」★
  • ピアノソナタ第23番 「熱情 」
  • ピアノソナタ第17番 「テンペスト」★
  • トルコ行進曲 ★
  • エリーゼのために ★

< 歌 >

  • 御身を愛す(君を愛す)

♪ フェリックス・メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn/1809-1847)

< 管弦 >

  • ヴァイオリン協奏曲 ★

< 舞台音楽 >

  • 「夏の夜の夢」より 結婚行進曲  ★

< 鍵盤楽器 >

  • 「無言歌集」より 春の歌 ★

< 歌 >

  • 歌の翼に ★

♪ ロベルト・シューマン(Robert Schumann/1810-1856)

< 鍵盤楽器 >

  • 「子供の情景」より トロイメライ(夢)★
  • 「子供のためのアルバム」より 楽しき農夫 ★
  • 「詩人の恋」より 美しい五月に 

< 歌 >

  • 流浪の民 ★

♪ リヒャルト・ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner/1813-1883)

< 歌 >

  • ワルキューレの騎行 ★
  • タンホイザー序曲 ★
  • ニュルンベルクのマイスタージンガー ★

♪ ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms/1833-1897)

  • ピアノ連弾曲集「16のワルツ」より 愛のワルツ ★
  • ブラームスの子守歌 ★
  • 2つのラプソディ
  • ハンガリー舞曲 第1番 ★
  • ハンガリー舞曲 第5番 ★
  • 4つの厳粛な歌

オーストリア

♪ ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(Wolfgang Amadeus Mozart/1756- 1791)

< 交響曲(シンフォニア)>

  • 交響曲第25番ト短調 K.183 ★
  • 交響曲第40番ト短調  K.550 ★

< 協奏曲 >

  • ホルン協奏曲第1番ニ長調 K.412 ★
  • フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 k.299

< 室内音 >

  • アイネ・クライネ・ナハトムジークト長調 K.525 ★

< ピアノ >

  • ピアノ・ソナタ第11番 第3楽章 「トルコ行進曲」★
  • ピアノソナタ第15番(第16番)K.545 ★
  • きらきら星変奏曲 ★
    (正式なタイトル:「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」の主題による12の変奏曲)

< 歌 >

  • レクイエムK.626 ★
  • アヴェ・ヴェルム・コルプス ★
  • 「ヴェスペレ」より K.339第5曲 ラウダーテ・ドミヌム
  • 春への憧れ K596
  • すみれ  K476 
  • フィガロの結婚 序曲
  • オペラ「魔笛」より
    俺は鳥刺し(パパゲーノのアリア)★
    復讐の炎は地獄のように我が心に燃え(夜の女王のアリア)★
    パパパの二重唱(パパゲーノとパパゲーナ)★
  • オペラ「ドン・ジョヴァンニ」より
    お手をどうぞ(ドン・ジョヴァンニとツェルリーナ)★

フランス

♪ クロード・ドビュッシー(Claude Achille Debussy/1862-1918)

<ピアノ>
・亜麻色の髪の乙女 ★
・二つのアラベスク 第1番 ホ長調 ★
・月の光 ベルガマスク組曲第3曲 
・パスピエ
・夢(夢想曲)★

<歌>
・星の夜 

♪ エリック・サティ(Erik Satie/1866-1925)

<ピアノ>
・ジムノペディ 第1番 ★
・グノシエンヌ 第1番 ★

< 歌 >
・ジュ・トゥ・ヴ(お前が欲しい)★

♪ モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel/1875-1937)

< 管弦 >
・亡き王女のためのパヴァーヌ

< バレエ音楽 >
・ボレロ ★

< ピアノ >
・水の戯れ
・道化師の朝の歌
・クープランの墓

♪ ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet/1838-1875)

< 歌 >

・オペラ「カルメン」より
 前奏曲 ★
 アラゴネーズ(間奏曲)★
 アルカラの竜騎兵
 闘牛士の歌(エスカミーリョ)★
 ハバネラ(カルメン)★
 セギディーリャ(カルメン)

・「アルルの女」より  ファランドール ★
・「美しきパースの娘」より  小さな木の実 ★

♪ ガブリエル・フォーレ(Gabriel Urbain Fauré/1845-1924)

< 管弦 >
・エレジー(チェロと管弦楽のためのエレジー)★
・シシリエンヌ ★

< ピアノ >
・子守歌 ★

< 歌 >
・夢のあとに ★
・月の光
・「レクイエム」より ピエ・イエス(イエズ)★

ポーランド

♪ フレデリック・フランソワ・ショパン(Frédéric François Chopin/1810- 1849) 

< ピアノ >

  • 幻想即興曲(即興曲 第4番 嬰ハ短調 作品66)★
  • 「24の前奏曲(作品28)」より
    第7曲 イ長調 ★
    第15番 雨だれの前奏曲(プレリュード)★
  • 華麗なる大円舞曲 変ホ長調 作品18 ★
  • 子犬のワルツ(仔犬のワルツ)作品64-1 ★
  • ワルツ第7番 嬰ハ短調 作品64-2 ★
  • ノクターン(夜想曲)第2番 変ホ長調 作品9-2 ★
  • ノクターン(夜想曲)第20番遺作 ★

イタリア

♪ ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi/1813 – 1901)

< 歌 >

  • オペラ「アイーダ」より アイーダ行進曲(凱旋行進曲)★
  • オペラ「ナブッコ」より 行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って(合唱)★
  • オペラ「運命の力」より 序曲
  • オペラ「椿姫」より 乾杯の歌 (椿姫・アルフレードと合唱)★

♪ ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini/1858-1924)

< 歌 >

  • オペラ「蝶々夫人」より ある晴れた日に(蝶々夫人)★
  • オペラ「トスカ」より
    歌に生き、愛に生き(トスカ)★
    星は光りぬ(カヴァラドッシ)
  • オペラ「トゥーランドット」誰も寝てはならぬ(カラフ)★
  • オペラ「ジャンニ・スキッキ」より 私のお父さん(ラウレッタ)★

♪ ピエトロ・マスカーニ(Pietro Mascagni/1863-1945)

< 歌 >
・オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲 ★
・アヴェ・マリア ★

探すってどうやって?

全くクラシック音楽を聴いた事がない方は自分が何が好きなのかも分からないと思います。
そんな時はCMや映画で使われてる曲など「あっ!聴いたことある」
と言う曲から聴いてみましょう!
「 映画に使われた クラシック 」
「 CM クラシック 」
などで検索すると見つかります。
先ほど、作曲者と曲紹介で載せた★マークのものから聴いてみるのも良いでしょう。
クラシックと言うとなんだか難しそうとか敷居が高くて無理!なんて思う方もいらっしゃると思います。
あまり力を入れずにBGM的な感覚で聴いてみて下さい。
だんだん自分の好みが分かってきます。
好みが分かってきたらそっから深く掘り下げて行くのも良いし、楽器・歌などを固定して浅く幅広く聴いて行くのも良いでしょう。
知ってる曲が増えてくると街中やテレビなどから聴こえてくる音楽が今までとは違って聴こえてくるはずです。
あっ!春だからこの曲なのね
失恋してる場面だからこの曲なのね
楽しいウキウキしてるからこの曲なのね
など何故、その曲が選ばれて流れてるのか考えるのも楽しいです。(中には全然、関係ないチョイスもあってそれはそれで面白いです。)

コンサートに行ってみよう

ご自身の好きなジャンルが見つかって聴くことに慣れてきたら
是非、生の演奏を聴いて欲しいです。
もちろん録音でも十分楽しめますし感動もします。
けれど生の演奏はその時その時で作られる輝きがあります。
同じ曲、同じ演奏者でも全く同じには演奏は出来無いです。
それは、その時の体調、湿度、気温、時間帯、心理的な状態などによって
人間は常に変化してるからです。
だから生の演奏は面白いのです。
これは単純に上手い下手に限らず
生の演奏は録音より訴える力があり記憶に残ります。
同じ演目でもちょっとした間合いや歌い方が少しずつ違い毎日新しい発見があります。
エネルギッシュな演奏ももちろん
体調が悪い時は悪いなりの魅せ方があったり
どんな小さな演奏会でも大きなオペラでもいつも感動・発見をしています。
時には何回も観にいってるオペラで号泣する事もあります。
もちろん、実際に聴きに行くとなるとハードルが上がってしまうのは分かるので頭の片隅に録音と生の演奏は何かが違うんだと留めて頂けたら嬉しいです。
私が歌のお仕事をして行く中、
クラシックコンサートやオペラに興味はあるものの敷居が高い。細かいルールが分からなくて躊躇してる。
などおっしゃる方が結構いらっしゃったので、簡単に良く質問される事をお伝えします。

ドレスコードってあるの?

特にありません。
服装で入場出来ない事はありませんが、
ボロボロのジーンズにTシャツ、スエットなどは宜しくないです。
イメージとしてレストランでお食事する格好で行けば問題ないです。

チケット代が高そう

海外からのオペラやコンサートでも全席が高い訳じゃありません。
3階席や舞台が観にくい席はお値段が低めに設定されてます。
またオーチャードホールの舞台の後ろ側の席は学生席とも呼ばれお手頃なお値段になってます。
いきなりお値段の高いコンサートに行くよりはまず、
地域でのイベントや音楽大学などのコンサートで雰囲気を味わってから大きいコンサートやオペラに行くのも良いですね。
また、サロンコンサートなどお茶やお酒を楽しみながら聴けるコンサートもリラックスして聴けてオススメです。

外国語の歌だとなに言ってるか分からない。楽しめるか心配。

オペラの場合は大きいホールであれば大体は日本語の字幕が付きます。
映画の字幕と同じだと思って下さい。
小さい会場でもあらすじを説明しながら進行するかお手元のプログラムにて説明を乗せるか何らかの手段でお客様に内容を伝えてます。
しかしマニアックなコンサートや研究会などのオペラやコンサートでは字幕や説明が無い場合もあります。
初めて聴きに行く時は事前に問い合わせてみた方が失敗がないかもしれません。

飲食禁止なの?

サロンコンサートやパーティー、イベントでのコンサート以外では基本、会場内での飲食禁止です。
しかし、大きいコンサートホールなどでは
大概の場合、立食形式でロビーなどで
飲み物(アルコールもある)軽食(サンドウィッチや焼き菓子など)を販売しています。
休憩時間に今までの感想を話しながらちょっと一息つくのも醍醐味です。
またカフェやレストランが同じ敷地内に併設されてるホールもありますので、
演奏会前にゆっくりお食事してからや
演奏会後の余韻に浸りながらのお茶も楽しいひと時になって良いです。

演奏会後にファンの方にお話やプレゼントを渡したい。

これは基本的には大丈夫なんですが事前に主催者に問い合わせた方が良いですね。
と言うのも一度に沢山のお花やプレゼントが届くと置き場所が無かったり、出演者が持ち帰るにも車の手配が必要になるからです。
またお花、プレゼント大丈夫な場合でもセキュリティや公演の大きさによって直接渡せない場合もあります。
チケット確認後、入り口にプレゼントお預かり係りの方がいらっしゃると思うので
そちらで預ける事になります。